風も涼しくなり、すっかり秋めいてきましたね、
とは到底言えないほどの、残暑が続く湘南です。
とはいえ、朝夕の空気が少しずつ秋へ向かいつつあることも感じます。
同時に「え?もう9月なの?」と、時の進み方が早いことに愕然としていたり。
心を亡くすと書いて「忙しい」。
仕事上の立場的には、忙しい=ありがたいと感じる反面、
すごい勢いで先々の予定だけに流されて行ってしまうような、
そんな毎日を過ごしている自分を顧みることがあります。
ウチは共働きなので、子どもの世話や家事(意外とやっているんですワタシ)など
どうしてもその時間を確保し優先させなければいけないシーンがあるわけです。
子育てや家事自体が嫌なのではなく、むしろ大切にしたい時間なのですが、
最近は「ながら」で向き合っているなと、先日ふと気がつきました。
子どもを幼稚園まで迎えに行きながら仕事の電話をして、
子どもにおやつを食べさせながら洗濯物を畳んで、
子どもと遊びながら頭の片隅で仕事のことを考えて、
「ながら」のアクションが多いのです、日常に。
うーん、これはいかん。
せっかく生きているのに、目の前の時間に向き合っていないじゃないか、と。
ハッと我にかえる瞬間がありました。
もちろん、効率を考えて動かなければ止まってしまうこともあるけれど
効率だけが先行して、目の前の瞬間、「今」に自分の意識が存在しなければ、
有限である時間を無駄にしているのではないかと。
「自然の時間」には抗えない。俺は例えば自然回帰とか、自然崇拝を求めてるわけじゃなくて、自分たちの「社会の時間」、待ち合わせしたりとかそういう時間とはもう一つ別に「自然の時間」という、2つの時間で生きてることを忘れないようにしたい。日が出たり、日が落ちたり、夏至になったり冬至になったり、それは良いとか悪いとかじゃなくて誰しもに共通な線として、人が生まれたり死んだりするのも含めて自然の時間というのがあって。別に朝型がいいとか夜型がいいとかいう話じゃなくて、みんなに共通の「真実の時間」に対して、自分がどういう間合いで生きていくのか。
【鎌倉FM 第2回】心と体を一致させる「鎌倉時間」 内堀 敬介さん(朝食屋「COBAKABA」オーナー)
ゆったり流れる鎌倉時間の中で暮らしている内堀さん。
彼からは、時間との向き合い方、ひいては自分自身との向き合い方のヒントをもらえます。
せっかく海の近くに住んでいるのだから、
サンセットの時間は、やっぱり海を見ていたい。
その日の出来事を振り返り、良かったことは胸にしまい、嫌なことは忘れ、
リセットしてから家族が待つ家に帰りたい。
意識を「今」において、自然の「時間」に向き合いながら
心を亡くさずに丁寧な生き方をしていけたら。
そう感じた、秋分近づく湘南にて。