【コラム -湘南days- 】人は、何をシゴトにするのか。

家の近くに、広々とした素敵な公園があります。

辻堂海浜公園といって、プールや海への遊歩道、
洗い場も揃っていてローカルに人気の公園なのです。

個人的には、隠れた紫陽花の名所だと思っていて、
鎌倉に行かずとも色とりどりの紫陽花を楽しむことができます。

6月。

転職希望の方々から問い合わせが増える時期。
よく、こんな質問を受けます。

「ワクワクした仕事をしたい。でもそれが何かわからない」

日々走りながら戦っている中で、
対峙している仕事の存在を見失っているような。
中には、そんな求職者の方がいます。

時に、ジメッとした雨の中にいるような、
そんな気持ちになる時期、ありますよね。
経験上、僕もとても理解できます。

その問いには、こう答えるようにしています。

「夢は職業ではなく、言葉」

株式会社みやじ豚代表の宮治さんから聞いた言葉です。

夢=ワクワクする仕事を「職業」の狭い枠で考えずに、
もっと大儀な言葉で表現する。

ちなみに宮治さんの夢は、職業としての「農家」ではなく、
「一次産業を、カッコよくて感動があって稼げる3K産業にする」こと。

成れなければ夢破れてしまう職業を夢とするのではなく、
自身の想いや志から紐解いてみること。

その想いを育むためには「まずはやってみる」ことだと。

ワクワクは遠くにあると思い込んでいたけど、
実は間近に存在するかもしれないし、
直接的ではなくても、今の仕事や生活につながっているかもしれない。

100年続く家業と向き合っている宮治さんの言葉は重みがあります。

人生のハンドルを自分で握り、四季や時間を大切にしながら
心身の豊かさにつながる能動的な働き方。
それが、当たり前の社会になるように。

朝起きた時に「よし、今日も仕事するか」と思えるような、
そんな朝を迎えられる人が一人でも増えますように。

それこそが、いま僕がワクワクできる仕事=夢だと。

改めて自問自答した、梅雨の湘南にて。

この記事を書いた人

湘南WorK. 代表

湘南鵠沼育ち、現在は辻堂在住(辻堂海浜公園の近く)。
長く東京へ通勤するスタイルでサラリーマンを経験。大手スポーツ関連サービス企業にて、事業戦略を中心に異業種とのアライアンススキーム構築を重ねるものの「通勤電車って時間の無駄だよな」という想いがある日爆発し、35歳で独立。幼い頃から「自分のスタイルを持った湘南の大人たち」に触れて育った影響か、自分自身で人生をグリップするしなやかな生き方・働き方を模索し始め「湘南WorK.」を立ち上げる。相談者が大切にしていることを引き出しながら、妥協のないお仕事探しに伴走するキャリアコンサルタント。
今感じる1番の幸せは、幼い我が子と海を散歩することであると同時に、反抗期を何よりも恐れているこの頃。

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