【コラム -湘南days- 】憧れのヒト

こどもの頃に憧れたヒトは誰だった?
実在の人物じゃなくてもいいよ
絵本やアニメ、物語の中の登場人物でもOK

こんな質問をされたら
答えは、迷いなく「スナフキン」

おそらく、まだ小学校に入る前だったのじゃないかな
「ねぇムーミン、こっち向いて。はずかしがらないで」
という歌詞の主題歌が記憶に残る
旧バージョンのTVアニメ「ムーミン」
その物語の中ではじめてスナフキンに出会った

こどもの頃、彼のどこに憧れたのだろう
当時の私にはその理由を考える力はなかった
いや、理由なんて考えたことなくスナフキンになりたかった

必要ないかもしれないけれど
間もなく58歳になろうとする今、理由を考えてみたくなった
それは、おそらく今でも彼に憧れているから?

こどもなのか、大人なのか、わからない
ムーミン谷の住人なのか、旅人なのか、わからない
他者とのかかわりを求めているのか、避けているのか、わからない

そうか、スナフキンに惹かれるのは
「マージナルマン(境界人)」マインドの持ち主だからなのか?

エイジレスなマインドと考え方
複数のコミュニティを行き来する好奇心
お互いの自律を求め尊重するあたたかな信頼

今の私は、憧れのヒトにどのくらい近づけているのか?
背中くらいは見えてきたかもしれない

この記事を書いた人

宮城県出身。妻と高校生の娘、柴犬1匹と鎌倉に暮らすキャリア・コンサルタント。ライト・キャリア・ガーデン代表。本業は大学職員。

大学卒業後、CATV放送局で地域情報番組の制作に5年間従事。その後、大学事務局へ転職。配属された部署で就職支援業務に携わったのをきっかけにキャリア支援のシゴトにはまる。50歳を迎える頃、それまでの生活で「やりがい」「働きがい」を職場に依存した人生だったことに気づく。現在はプライベートな時間をつかって、ライフ・キャリアデザインを支援する仕組みづくり、場づくりを目指して地域でパラレルキャリアを実践中。

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