【湘南FM第1回】湘南WorK.のラジオ番組がスタート!

2019年から、湘南WorK.は、鎌倉エフエムで番組をスタートしました。鎌倉でママたちのための「コワーキング・スペース」を運営している小松あかりさんと河野、小室の3人がナビゲーターとして15分ほどのトーク番組を毎月1回お届けします。1月14日に放送された記念すべき第1回は、小松さんと湘南WorK.が「湘南エリアの魅力と仕事」について語り合いました。
時間の都合でオンエアできなかった部分も含めて、このサイトでは毎回のゲストトークのハイライトをギュッと詰め込んでご紹介します。

目次

湘南WorK.誕生秘話、深夜のファミレスで

小松

さて、始まりましたね〜!「湘南LIFE×WORK」。では初回ということで、お2人の自己紹介からお願いします。

河野

湘南WorK.共同代表の河野です。よろしくお願いします。

小松

シンプル〜!(笑)

小室

同じく共同代表の小室です。よろしくお願いします。

小松

この河野・小室・小松の3Kメンバーでナビゲーションをしていきます! 早速ですが、湘南WorK.って何?というのを教えていただけますか?

河野

湘南WorK.は、「湘南エリアに特化した人材紹介業」を営んでいます。

小松

人材紹介業って、湘南エリアにはなかなか無いんですか?

河野

全国規模で展開している大きな人材紹介会社はありますが、エリアに特化した展開をしている所は少ないんじゃないかと思います。僕たちはもともと湘南エリアで生まれ育っているんですが、そこで地域に特化して、貢献できるようなことをやりたいという想いから湘南WorK.を立ち上げたという経緯があるんですよ、実は。

小松

そうなんですか! 小室さんも湘南生まれでしたっけ?

小室

ええ、僕は藤沢です。

河野

僕は、と言いつも横浜でして(笑)。10年ぐらい前に湘南エリアに引っ越してきました。

小松

なんで引っ越ししようと思ったんですか?

河野

僕は都内で働いていて横浜からずっと通ってたんですけど、激務の中でたまたまサーフィンを始めて、平日にやられたメンタルを週末にサーフィンで回復するということをやってまして…

小室

やられてたんですか?(笑)

河野

やられてた時もありました(笑)。湘南に通うようになって、この地域の魅力を体感して、だったらもう好きな海の近くに住みたいと思い、引っ越してきたんです。小室さんともサーフィンは共通項で。

小松

小室さんもサーフィンしてるんですか?

小室

僕もやっぱり好きで。僕も都内に通ってサラリーマンしてたんです。サーフィンは学生の時もやってたんですけど間が空いていて、10年ぐらい経ってもう1回始めた感じです。また海に戻って、そこで地元の良さを再発見したんですよね。仕事いちばんでずっとやっていましたが何かそれだけでは満たされない気持ちがあって、それを海で埋めたような感じなんですけど。
 
そこからいろんなことを考えるようになりました。「生き方」とか「働き方」とか…

河野

僕も住んでから湘南がさらに好きになり、将来的にこの地域に貢献するようなことを何かやりたいと思うようになって、そこから会社を辞めて湘南WorK.を立ち上げるという所まで続いているんです。
 
4年前に会社を辞めた時、初めはこの地域で転職活動をしようと思ったんですが、エリアに特化した転職エージェントみたいな所が無くて、じゃあ人づてに行くのか、ハローワークに行くのか、選択肢がすごく少なかったんですよね。そこではやっぱり理想とする仕事には出会えなくて。同じように悩んでる人って多いんじゃないかなと。
 
だったら自分で立ち上げて、そういう人たちの悩みを聞けて、自分自身も事業としてやれたらと思っていた時に、同じ志の小室さんと出会い、湘南WorK.が生まれたんです。

小室

夜な夜なファミレスで話しましたね、これからの人生を(笑)

河野

ファミレスがサテライトオフィスでしたね(笑)

小松

そこがお2人の転機だったんですね〜。

湘南エリアの人と仕事をつなぐ

小松

今の湘南WorK.は、主にどんなことをやっているんですか?

河野

まず湘南エリアの企業に訪問して、求人の手段として扱ってもらえないかという営業活動ですね。そこで出た求人情報をウェブサイトに掲載して。それから会社の社長さんにインタビューして、その会社がどういう想いで湘南エリアで事業を展開しているかということを発信したり。

小松

想いって大事ですよね〜!

河野

はい。事業ももちろん大事なんですけど、やっぱりどんな人がどんな想いでやっているのか、僕らが入ってちゃんと聴いて発信することで企業の価値も高まりますし、そこに興味・共感を抱いてくださった方がウェブを通じてエントリーしてくださいます。
 
それとイベントを定期的に開催していて、参加してくださった方に企業を紹介したりとか。

小松

へぇー。どんなイベントなんですか?

小室

多様なんですが「湘南エリアの魅力を伝える」ということで、例えば鎌倉の畑で農業体験をしたり、海でSUPをしたり、座禅を組んだり。仕事に直結するイベントとは少し違うんですが、まずは地域の魅力を知ってもらい、体感するという所からコミュニティをつくる目的で定期的に開催しています。

湘南WorK.のイベントはこちら
https://shonanwork.com/hatasaki/category/shonanjikan/
https://www.facebook.com/shonanwork/

小室

僕たちもコミュニティというのを大切にしていて、イベントで一緒にSUPしたりBBQしたりすると、その人のことがよく分かるじゃないですか。それを繰り返して「あ、この人はこんな人で、こんな働き方を求めてるんだ」と理解できるので、そういう方に本当に合う会社をご紹介するというのが僕らのやりたいことの一つなんです。

河野

逆にイベントに企業の方も来ていただいて、普通の面接や書類で出会う採用の在り方ではない、新しい採用のスタイルというのを湘南WorK.では築きたいなと。「イベントで出会う、コミュニティでつながる、そこから仕事につながって行く」ということをやりたいと思っています。

小松

楽しんで人と人とがつながれるって良いですよね。

新しい働き方の受け皿を、求職者・企業と一緒につくる

小松

これから先、こういうこともしていきたいなーという構想などはありますか?

小室

湘南には良い事業者がたくさんいるんですよね。熱い想いがあったり、働く人を大切にしている良い企業がたくさんある。でも地元の僕らですら気づかない、知らないんです。それをいろんな人に知ってもらいたいというのがこれからもっとやりたいことですね。

河野

それから、これはまだチャレンジですが、このエリアならではの新しい働き方を模索したいと思っています。時短とかリモートワークとか、働き方改革で多様化してはいますが、そこに当てはまる人や導入できる企業がまだまだ少ないと思うんですね。通常の正社員として入社する以外の多様な働き方というのを、この湘南エリアの会社と一緒につくっていきたい。湘南WorK.の次のステップとしてやりたいと思っています。例えば中小企業などで、まだ正社員として雇う体力はないけど、こういうスキルを持った人が欲しい。そういう場合に正社員ではない関わり方として、業務委託でもない新しい働き方の枠組みができると良いなと。時間制限のある主婦の方や、ノマド的な働き方を求めている方などがうまくフィットできるような「湘南WorK.採用」みたいな新しい受け皿。

小松

人材の専門性が高い湘南WorK.だからできることですよね。

河野

今、仕事を探していらっしゃる方からも、湘南の企業からもいろいろお問い合わせをいただくようになって来たので、みんなで一緒に考えながらつくっていきたいと思っています。

湘南の魅力と、そこで働く魅力

小室

「新しい働き方を創造したい」ということで言うと、湘南で働きたい人と湘南の企業とのマッチングだけじゃないと思っています。例えば都内の企業が湘南にサテライトオフィスをつくって、そこで神奈川や湘南に住んでいる社員がより充実した働き方ができるようにするためのサポートができるかもしれない。リモートワークの在り方を、僕らが提言できるかもしれない。企業の所在地は湘南に限らず、湘南で働く人すべてを対象にしたお手伝いができればと考えています。

河野

そこでもやはりこの湘南のエリアの魅力というのが出てくると思っていて、この海もあって山もあって気候が良いというのを体感できるサテライトオフィスやリモートワークの場所というのは湘南ならではだし、その価値を多くの企業に伝えるのも湘南WorK.ができることなのかなと思います。

小松

実際に都内でも働いていらっしゃったお2人が感じる、都心で働くのと湘南で働くのとの違いって、どこにあるんですか?

河野

大きな違いは、やっぱりそこに海がある!(笑)頭じゃなくて、肌で感じることってあるじゃないですか。直感だったり、空気感だったり。都心でビシッとスーツを着て働くのも魅力かもしれないですけど、やっぱり湘南の風土を体感できる環境は、ここでしか味わえない魅力なのかなと思いますね。

小室

そういう人が集まってますよね、同じビーチカルチャーでつながってる人たち。そういう中で新しいことが生み出せたりするのかもしれないですし、優秀な方も多いですよね。サーフィンでいつも隣にいるおっちゃんが、実はすごいバリバリのビジネスマンだったり、そういう2つの顔を持てる貴重なエリアなのかなと思います。

小松

今、SNSやコワーキングなど、ご縁を選べるプラットフォームがいろいろ出てきている中で、海とか山とか、大きな自然の中で人と出会えるって良いですよね。

河野

そうですね。ビジネスとビジネスで出会うというよりも、ライフスタイルや趣味で出会う関係性の方が深まったりするじゃないですか。その結果、その関係性から仕事につながったり、キャリアをつくっていけるというのも湘南の魅力だと思います。自分自身のライフスタイルに寄り添って、好きなことでつながって行く方が、より良い話ができますよね。

ナビゲーター

(左)小室 慶介/(中央)こまつあかり/(右)河野 竜二

こまつあかり
岩手県出身、鎌倉在住。
ナローキャスター/ローカルコーディネーター
地域のなかにあるあらゆる声を必要な人に伝え、多様なチカラを重ね合わせながら、居心地の良い「ことづくり」をしている。
Instagram @komatsu.akari
@kamakura_coworking_house @fukasawa.ichibi @moshikama.fm828 @shigototen
湘南WorK.の冠番組である鎌倉FM「湘南LIFE&WORK」のパーソナリティを務め「湘南での豊かな暮らしと働き方」をテーマに発信。多様性を大切にした働き方、それが当たり前の社会になること。その実現へ向けて共創中。

小室 慶介(こむろ けいすけ) 
湘南鵠沼育ち、現在は辻堂在住(辻堂海浜公園の近く)。
長く東京へ通勤するスタイルでサラリーマンを経験。大手スポーツ関連サービス企業にて、事業戦略を中心に異業種とのアライアンススキーム構築を重ねるものの「通勤電車って時間の無駄だよな」という想いがある日爆発し、35歳で独立。幼い頃から「自分のスタイルを持った湘南の大人たち」に触れて育った影響か、自分自身で人生をグリップするしなやかな生き方・働き方を模索し始め「湘南WorK.」を立ち上げる。相談者が大切にしていることを引き出しながら、妥協のないお仕事探しに伴走するキャリアコンサルタント。

河野 竜二(こうの りゅうじ) 
神奈川県出身、湘南在住。
教育業界10年間のキャリアで約2,000人の就職支援に関わり、独立。キャリアコンサルタントとして活動する。それと同時に、”大人のヨリミチ提案”がコンセプトの企画団体「LIFE DESIGN VILLAGE」のプロデュースや、日本最大級の環境イベント「アースデイ東京」の事務局など多岐にわたって活動する。湘南が誇るパラレルワーカー。

この記事を書いた人

文筆家。2007年~2018年まで鎌倉に暮らし、湘南エリアの人々と広く交流。
現在は軽井沢に住み、新しい働き方・暮らし方を自ら探求しつつ、サステナビリティやウェルビーイングの分野を中心に執筆活動を行っている。

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