& Column
新しい時代の「働く」の前提とは?
「“働く”とは、ただ、働くだけのこと。自分の人生の一つの活動、一つの時間にすぎないし、そんなに大したことじゃない」
25歳の岸本直樹さん(TEFUDA代表/デザイナー)のこの在り方から、時代が完全に変わった、ということを感じずにはいられません。透明だから染まらず、柔軟だから折れない。軽くニュートラルであることの、柳に風の無敵ぶりがなんとも清々しい。今まで私たちは、仕事に使命感やアイデンティティ、自己の存在意義、勝負といった、あまりに重すぎる何かを不必要にくっつけていたのかもしれません。もはやそれらは完全に「気のせいだった」という気がします。
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岸本さんに比べて、私は重たい。そう感じたなら、生き方や仕事を掘り下げる前に、ニュートラルポジションを目指してまずはどんどん外していきましょう。いつの間にかガッチリ背負ってしまった、無駄な鎧や武器や十字架の数々を。(森田マイコ)