大御堂橋の袂に丸型といわれる旧い郵便ポストが立っている
「ホントに回収されるのだろうか?」
と、投函するたびに少し心配になる
こんなポストが鎌倉には未だ31本も立っているらしい
投函といっても、最近はもっぱら事務的な手続き書類がほとんど
あとは、丁寧にいただく年賀状の返信くらいか
手紙を書いたのはいつだろう、誰に宛てて書いただろう
記憶が明確になると恥ずかしくなりそうな気がしてきた、、、
ので、深掘りするのはやめる
夏の休日、暑くなる前にと早朝に犬を連れて散歩に出た
いつもより少し早い時間の陽ざしのせいか
まだ寝ぼけた眼と思考のせいか
大御堂橋まで来ると
袂の丸型ポストが待ち伏せしていた、ように感じた
「出す手紙あるわよね?」
女性口調で問われているような気がしたのは
川岸に咲くサルスベリの花が視界に入ったからかもしれない
向き合わずに、棚上げしたままにしてある人生のアレコレ
一つひとつを手紙に書き出して、まずは自分宛てに投函してみようか
いきなり相手に出すのは、やっぱり恥ずかしいですからね