【コラム -湘南days- 】「がんばらなきゃ」と思い込んでいた私へ

そんな気持ちをふと立ち止まって見つめ直すきっかけを、ある若い女性がくれました。

先日、鎌倉・材木座で湘南WorK.の撮影を兼ねたBBQを開催しました。
新しいお仕事が決まった方、これからお仕事探しを始める方、お友達と遊びに来てくれた方など、15名ほどが集まりました。

その場で、あるひとりの女性と再会しました。
彼女は20代半ば。出会ってから、もう2年ほどになります。
私は普段、求職者と直接話す立場ではないので、彼女と顔を合わせるのは今回が3回目。こうしたイベントでしか会う機会がありません。

2年前の彼女は、新卒で入った会社でいきいきと働いていて、「仕事が楽しい」とキラキラした笑顔で話してくれたのを覚えています。
それでも彼女は、もっと視野を広げたいと、湘南WorK.に相談してくれ、キャリアコンサルタントとの面談を重ねていました。

そんな彼女が、今回のBBQでぽつりぽつりと話してくれたことがあります。

「理想の自分」をつくりあげて、その姿と今の自分とのギャップを「自分の弱さのせい」だと責めていたこと。
弱音を吐くのはダメだと信じ込み、「私は強いはず」と自分を奮い立たせ続けていたこと。
でも気づけば、心がどんどん追い込まれて、仕事を続けることができなくなっていたこと。

そんなとき、以前から相談していた湘南WorK.のキャリアコンサルタントに話をしたそうです。
面談を通して、「立ち止まってもいい」「弱さを否定しなくていい」と思えるようになり、改めて仕事を見つめ直すことができたと。

そして彼女は、今、新しい環境の中で、自分らしく働けるようになっていました。
その姿は、2年前よりもずっと輝いて見えました。

この話は、彼女だけのものではなく、私自身にもどこか重なります。
私は40歳を過ぎた今でも、「強くなければ」「期待に応えなければ」と肩に力が入ってしまうときがあります。
これまで、あまり誰かに頼ったり相談したりせずにやってきたけれど、
彼女のように「誰かと話すこと」で自分を見つめ直すことも、本当に大切なのかもしれない。

自分の弱さと向き合うことで、本当の意味での「自分らしさ」が見えてくるのかもしれません。
そんなふうに、少しずつでも自分を大切にできる人が、増えていったらいいなと思います。

この記事を書いた人

香川県出身、現在は茅ヶ崎在住。工学博士。
日本IBM株式会社にてITエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後、配偶者の海外赴任に伴い、シンガポールで5年間生活。現地では仲間とともに起業し、意思決定を伴う実行の楽しさと手応えを経験しました。

2017年、茅ヶ崎にて英語教室「そらうみKIDZ」を開室。現在も子どもたちと向き合う日々を送っています。

その傍ら、複数の企業にてデジタルマーケティングを支援。SEO対策、各種コンテンツ制作、Webデザインおよび構築に強みを持っています。
特にWeb制作においては、自身の事業経験を活かし、「企業の事業内容や強みの整理から始めるアプローチ」が好評をいただいています。

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