【鎌倉FM 第30回】自分に集中する時間の大切さ

新型コロナウィルスの影響等により、生き方やライフスタイルへの意識変化を感じる今、「現代女性の生き方」に 注目。今回はゲストにヨガライフアドバイザー®渋木さやかさんをお迎えし、日々女性の心理・悩みに向き合うインストラクターとして、一人の人間として、何を感じ見つめているのか、その人生観に着目していきます。

目次

ポーズだけではないヨガの魅力を伝える

小松

今日はヨガライフアドバイザー®️の渋木さやかさんにお越しいただいています。まずヨガライフアドバイザー®️とは何か?という所を教えていただいてもよろしいですか?

飛沫さん

私が15年前からヨガを始めて何がいちばんの恩恵だったかなと考えると、「心」だったんです。ストレスや問題は、自分一人で解決できないことが多いじゃないですか。だけどヨガを学んでから、ちょっと客観的に自分を見ることができるようになって、少し離れた所から「ま、いいか!」って思えるようになったり、違う視点で見流ことができたりしたんですよね。それは体を動かすことだけじゃなくて、ヨガの哲学などいろいろな所から影響を受けたのですが、ヨガのポーズを伝えるだけではなくて、そういう自分が「助かった、良かったな」と感じたことを伝えたいと思ったんです。
そこから活動を始めたのですが、哲学などはやはり表現が難しかったりするので、もっと分かりやすく噛み砕いた感じで、楽しくみなさんにお伝えしたい。毎日がもうちょっと生きやすく、前向きになれるようなことを発信できればと思ってやっています。

鎌倉で始めた「お茶会ヨガ」

小松

鎌倉に移住したのはいつですか?

飛沫さん

5年くらい前です。子どもが生まれてすぐ。主人と都内にずっと住んでいて、ある日突然「良い土地があったから引っ越すわ」って言われて、最初はすごいびっくりして、「仕事どうするの?」とか「友達もいないんだけど」とか不安でしょうがなかったんですけど、結果的にはとても良かったです。友達も増えましたし、子育てにも最適ですし、近所付き合いは最高ですしね。

小松

じゃあ現在は鎌倉ライフ満喫中?

飛沫さん

満喫です! もう本当に満喫。「ありがとう!」って感じ。

河野

良さって何ですか? 鎌倉ライフの。

飛沫さん

出産してすぐ引っ越したので都内での子育ての経験がないのですが、そこでも良さはあったと思うんです。でも、都内だと「家が近所だね。今度ランチしようよ、じゃ渋谷ね」となる所が、鎌倉だとお互いの家に行ったり、なんだか昔ながらのお付き合いができる気がします。

小松

人との距離も、自然との距離も近いですよね。

飛沫さん

八百屋さんもあって、魚屋さんもあって…そういう「地域」というのは、とてもありがたいなと思います。鎌倉でも「Seagreen https://tatrasconceptstore.com/pages/seagreen_kamakura_content 」というカフェでヨガのクラスを始めて、月に1回か2回、空いていたら土日どちらかでやっていく予定です。その名も「渋木のお茶会ヨガ」(笑)

小松

お茶会ヨガ!

飛沫さん

私のクラスには新人のインストラクターさんが来てくださることが多いので、そういう方の相談に乗ったりできたらと思ったのですが、蓋を開けてみたらママ友や友達がたくさん来てくれて。私がふだん相談している人たちだったんですよ。

小松

なるほど!

飛沫さん

だから逆に、私が相談に乗ってもらうという「渋木のお茶会ヨガ」(笑)。女性の30代って、おそらく男性の40代と同じような感覚だと思うんです。仕事や恋愛など、「このままでいいのかな?」と思い始める。相手があって、自分だけでは解決できない問題ができ始めたり、努力しても叶わないことがあるんだなって気づき始めたりする時なんですよね。
私にとっても30代はちょっとした壁だったんですけど、その時に何か変えたくて、自分で言い訳しながらやってなかったことを全部書き出してみたんです。例えばサーフィンとか、一人旅とか、英会話をやるとか、一人で「吉野家」に行くとか(笑)、そういう小さなことも全部書いてみたところにヨガがあったんですよね。それで1つ1つ、お金がない、時間がない、一緒に行く友達がいないとか、いろんな言い訳をしていたことを全部書いてみたところにヨガがあったんですよね。それで1つ1つ、お金がない、時間がない、一緒に行く友達がいないとか、いろんな言い訳をしていたことを全部つぶしていって、その中でいちばん「わ! 何だこれ!」と思ったのがヨガだった。これはすごいと。

小室

グッとのめり込んだんですか?

飛沫さん

そうですね、レッスンを受けた瞬間に、体を動かしただけなのに、当時悩んでいたことが「ま、いいか」って思えた。「しょうがない、こんな時もある」って。で、これは何だろう? もっと深く知りたいなと思ったんです。当時はワークショップなどの気軽にヨガを体験ができる機会がなかなかなくて、講師養成コースに行くしかなかったので、もう行ってしまって、今に至るという感じです。

小松

けっこうのめり込みましたね。じゃあ、もうそこで先生の資格を取っちゃったんですか?

飛沫さん

取っちゃいました。別に先生になるつもりはなく、深く学びたいと思って勉強をしに行ったのがそういう所だったと。ヨガは、知識をお伝えしているだけで感謝されるんです。先人たちの知恵を伝えるだけで人に感謝されるって、なんて素晴らしいんだろう!と思って、やりがいを感じちゃったということもあります。

小松

ヨガをそういうふうに読み解いたことがなかった。素敵ですね。

ワークスタイル=ライフスタイル、だから楽しい!

小松

今に集中する?

飛沫さん

そういう時間を1日5分でもいいから持つといいんじゃないかなと思います。寝る前だったり、朝起きた時だったり、自分が集中できる時間を癖づける。起きた瞬間に外に矢印が向いているのを、一度内側に戻すだけですごくパフォーマンスが上がる…ってスティーブ・ジョブズが言ってました(笑)

小室

ヨガの先生の言葉じゃなく?

飛沫さん

スティーブ・ジョブズ(笑)

小室

あ、でもスティーブ・ジョブズは「禅」か。

飛沫さん

はい、マインドフルネスです。

河野

アパレルのお仕事をされていて、どこかでそれを辞めて、インストラクターとしてさらにヨガに邁進されていった、そこのハードルを飛び越えるのってけっこう勇気が必要だったのでは?

飛沫さん

何となく徐々に、動き出すとそちらに道が開けていくというのが表現としてはピッタリかなと思います。自分で「絶対ヨガの先生になる!」と強く思う感じではなくて、何となく意識していると仕事が入り始めて、そ「こから広がっていったような気がします。やっていて良かったなと思うのは、私の仕事は「ライフスタイル=ワークスタイル」なんですよね。だから研修が苦になったこともないですし、楽しくってしょうがない。学びが楽しくて、それがまた還元できてお金になる、お仕事になるというのは素晴らしいと思っています。もう天職!っていう感じ。

自分の気持ちに正直になれる場所を持つ

小松

渋木さんから見た、現代女性の特徴みたいなものってありますか?

飛沫さん

ヨガをやっている人に関して言えば、不安で踏み出せない人が多いなと思います。新人のインストラクターの方に相談されることが多いんですが、安定を求めるのか、好きなことを仕事にするのかと悩まれる方が多いみたいですね。ホリエモンだったら「やめちまえ!」っていうと思うんですけど(笑)

小松

(笑)そっかぁ、やはり「不安」がつきまとっているんですね。

飛沫さん

でもね、思うんですけど、いくつになっても、どのライフステージになっても絶対に不安は拭いきれないし、みんなも悩んでいるし、「変わんないよ?」って感じです。何をやったって不安だし。

河野

でもヨガをすることによって、柔軟さだったり、考え方が変わっていった所があるんでしょうか?

飛沫さん

そうですね、悲しんでいる自分とか、怒っている自分というのは「一時的なもの」だということには気づきました。自分の悲しみや怒りと一緒になってウワーッとなっている時間が昔は多かったんですよね。怒り=自分、悲しみ=自分だと思っていたんですが、「悲しんでいる」という状態の自分がいる、「怒っている」という状態の自分がいる、それはなぜか? というふうに、自分に興味が出ましたよね。自分の感情の波に興味が出た。

小松

今はやはりどうしても外にばかり興味が向いてしまいがちですよね。

飛沫さん

スマホの中で、外にずーっと意識が向いていますからね。誰かとつながっていて、自分じゃない方向へ矢印が向いている。

小室

何か発散するというか、コントロールする秘訣みたいなものがあるんですか?

飛沫さん

何かしら自分の気持ちに正直になれる場所を見つけた方がいいと思います。自分の気持ちに誠実になれる場所を、紙でも、場所でも、SNSでも、どこかで持っていた方がいい。みんな他人の目を気にして生きているわけなので。

瞑想が不要なマインドを削ぎ落としていく

小室

以前と比べて、ヨガを始められる方は増えましたか?

飛沫さん

コロナをきっかけに、レッスンもオンラインで受けやすくなったので、ご自宅でされる方も増えて、より手軽にできるようになりましたよね。スタジオと違って人の目を気にしなくていいですし。それから、瞑想の人気が高まりました。ヨガが苦手な方も、自分と向き合う時間が多くなったので、もっと深めたいということで瞑想を習う方が増えました。
ヨガの動くポーズ、アーサナというのは、動きながら瞑想をしているんです。例えば「左手を上げて」という時に、左手を上げることに集中したり、呼吸の吸う・吐くということに集中したり。そういうことを意識することで他のことが考えられなくなるじゃないですか。余計なマインドがどんどん削ぎ落とされていって集中状態になるので、じっと座って瞑想するという形じゃなくてもいいんです。サーフィンする方はサーフィンをしているときに瞑想状態になりますし。音が聞こえなくなったり、視界が広く見えているけど集中している時ってあるじゃないですか。そういう時が瞑想状態だと思います。お料理でみじん切りしてる時だったり(笑)。写経や写仏なども瞑想の一つですよね。

河野

スタジオや家の空間など、環境はいつもと同じなのに集中できない時ってありますか?

飛沫さん

ありますよ。お天気によっても左右されますし、体の調子だって毎日違いますよね、昨日食べた物によって胃腸の調子も変わる。ヨガでは「オーム」とか「シャンティ」などのマントラを唱えたりもするんですけど、「シャンティ」は「平和」とか「静寂」という意味で、それを3回唱えるんです。1回目は自分自身の環境を整えるため、2回目は自分の身の回り、家族だったりいつも気にしているものの環境を整えるため、最後の3回目は自分ではどうしようもないもの、地球や天災など、自分の意志が通じないものから私をお守りくださいという意味があるんです。
私たちはそれだけいろいろなものに影響を受けながら生きている。だから瞑想の時には、そういうものから少し距離を置いて、自分自身に集中できますようにという願いを込めて行うといいと思います。

*収録場所:THE SUNRISE SHACK 稲村ヶ崎店  https://www.sunriseshackhawaii.jp/

今回のゲスト

渋木さやか(しぶきさやか)

ヨガ指導歴15年。大手アパレル会社PRや自身のジュエリーブランドのディレクター職を経験後、ヨガインストラクターへ転身。渡印しながらインドの伝統的なスタイルであるシヴァーナンダヨガを学び続ける。また指導者養成にも携わり、インストラクターの普及にも力を注ぐ。ヨガやファッション雑誌、CM、ラジオなどメディアに多数出演するほか、FujiRockFestival、GREENROOMFestivalなどの大型音楽フェスやヨガイベントのメイン講師としてステージに数多く登壇。笑顔と気さくな人柄が人気のヨガ講師。また、ヨガライフアドバイザーとしてヨガの知恵を生かした「恋愛と人間関係」のアドバイスを多数連載。自身のInstagramでも女性の共感を得る悩みやつぶやきを発信中。2016年に出産後、鎌倉で海のある子育てライフスタイルがさらに注目を集め、ファッションアイコンとしても活躍は多岐にわたる。
 
アンバサダー ▶︎ KOSEpredia、lululemon、sambazon、ダノン(OIKOS)等 
Instagram ▶︎ yoga_citta https://www.instagram.com/yoga_citta/?hl=ja 
 
Official site ▶︎ https://www.shibukisayaka.com/

ナビゲーター

(左)小室 慶介/(中央)こまつあかり/(右)河野 竜二

こまつあかり
岩手県出身、鎌倉在住。
ナローキャスター/ローカルコーディネーター
地域のなかにあるあらゆる声を必要な人に伝え、多様なチカラを重ね合わせながら、居心地の良い「ことづくり」をしている。
Instagram @komatsu.akari
@kamakura_coworking_house @fukasawa.ichibi @moshikama.fm828 @shigototen
湘南WorK.の冠番組である鎌倉FM「湘南LIFE&WORK」のパーソナリティを務め「湘南での豊かな暮らしと働き方」をテーマに発信。多様性を大切にした働き方、それが当たり前の社会になること。その実現へ向けて共創中。

小室 慶介(こむろ けいすけ) 
湘南鵠沼育ち、現在は辻堂在住(辻堂海浜公園の近く)。
長く東京へ通勤するスタイルでサラリーマンを経験。大手スポーツ関連サービス企業にて、事業戦略を中心に異業種とのアライアンススキーム構築を重ねるものの「通勤電車って時間の無駄だよな」という想いがある日爆発し、35歳で独立。幼い頃から「自分のスタイルを持った湘南の大人たち」に触れて育った影響か、自分自身で人生をグリップするしなやかな生き方・働き方を模索し始め「湘南WorK.」を立ち上げる。相談者が大切にしていることを引き出しながら、妥協のないお仕事探しに伴走するキャリアコンサルタント。

河野 竜二(こうの りゅうじ) 
神奈川県出身、湘南在住。
教育業界10年間のキャリアで約2,000人の就職支援に関わり、独立。キャリアコンサルタントとして活動する。それと同時に、”大人のヨリミチ提案”がコンセプトの企画団体「LIFE DESIGN VILLAGE」のプロデュースや、日本最大級の環境イベント「アースデイ東京」の事務局など多岐にわたって活動する。湘南が誇るパラレルワーカー。

この記事を書いた人

文筆家。2007年~2018年まで鎌倉に暮らし、湘南エリアの人々と広く交流。
現在は軽井沢に住み、新しい働き方・暮らし方を自ら探求しつつ、サステナビリティやウェルビーイングの分野を中心に執筆活動を行っている。

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