【コラム -湘南days- 】夏休みのやり残し

8月の終わりになると、なんとなく気が重くなる
暑さ疲れもあるからか、今年は特に
でも、それだけではなく、学校生活を送っていたころの記憶
宿題が終わっていない
休み明けにはテストが待っている
朝寝坊できなくなる
高校時代までに刻み込まれたそんな記憶がよみがえる
それが影響しているのかもしれない
あの頃の夏休みはたっぷりあったということか
それに比べて大人の(自分の)夏休みは短い
「あ~ぁ、終わっちゃったぁ」
子どもが就学中の親だった時は
「早く(子どもの夏休み)終わってくれ~」
という思いもなくはなかった
いずれにしても、夏休みにやろうと思っていたことのいくつかは
できないまま終わってしまうことはよくある
私はほぼ毎年そう

ところで、「人生の四季」 という表現がある
心理学者のダニエル・レビンソンが提唱したライフサイクル論
春・・・0歳~22歳ころ
夏・・・17歳~45歳ころ
秋・・・40歳~65歳ころ
冬・・・60歳~85歳ころ
この理論が発表されたのは1980年頃
人生100年と言われる今に当てはめても
冬が長くなるくらいで感覚はフィットする
「人生の夏」 は
身体的な特徴はほぼ定まっていて
意欲や気力は頂点に達し
一定の立場や社会貢献感を得る
とされ、ひらたく言うと
人生のうちで心身ともにもっとも力がみなぎる時期
確かにそうかもしれないと納得する
だからこそ心穏やかではいられないのか、とも気づく
「みなぎる力」 がふつふつ湧いて
「一定の立場や貢献感」 を求める
そこに、野心や渇望もふくらむ
特に 「人生の夏」 前半の30歳過ぎくらいまで
自分の未熟さが 「みなぎる力」 を持て余しもがいていた
今、振り返るとそんな 「夏」 だったような気がする
夏休み中にやろうと思っていてなかなかできないことの一つ
これまでの人生をゆっくり振り返って、これからを考える
人材開発用語では 「キャリアの棚卸し」 ともいわれる
身につけた知識やスキル、築いてきた人間関係、実績など
思い浮かぶのは、これら具体的で説明しやすいものが多い
ただ、これだけでは浅い
キャリアとは、
社会と関わりをもって
主体的に役割を果たしていこうとする
成長のプロセス
だと仮置きするなら振り返るべきは
成長のプロセス≒もがいた経験
「人生の秋」 にいる大人の私が夏休みにやり残していることは
もがいた苦い経験を振り返り、内省を深めること
それが、より豊かな 「秋の実り」 を得るための試行錯誤につながる
「夏」 の苦いもがきが、「秋」 の豊かなもがきにつながる
「人生の夏」 にいるみなさんへのおススメ
もがいてもがいて、時々もがきの場を離れてしっかり振り返る
フィードバックしてくれる誰かを見つけておくのも忘れずに
